我が母とコレクション

母の家に行くとなにやら見慣れない物が置いてある。

よく見ると、昔(今も?)良く市場や八百屋の親父さんが締めていたような濃紺の前垂れ(エプロン)だ。
保存状態も良くて真新しく見える。もちろん丼(注)も付いている。
どうしたの?と聞くと、小樽のあるお店の物だという。何かの記念にでも配ったものだろうか。それを嫁入り道具の一つに持ってきたのだろうか。謎の逸品(?)だ。

(注)丼  前垂れに付いている大きなポケットのこと。このポケットに現金を入れたり、釣り銭を出したりした。丼勘定の語源はこれだそうな。

数年前のこと、テーブルの上に見覚えのある字のはがきの束が置いてあった。
あれっ、俺のはがき!学生時代仕送りが来るときちんと葉書だけは出した。いかに一生懸命に勉学に励んでいるか(大うそ!)、少ない仕送りをやりくりして高価な専門書を購入しているか(大うそ!)、といったことを縷々書き連ねた葉書の山だ。顔から火が出そうになった。

かと思うと、履歴書。
若くして亡くなった母のすぐ下の妹。その人が筆で書いた自筆の履歴書だ。母は歳が一番近かったせいもあってこの叔母との思い出が一番印象に残っているらしい。形見代わりに嫁ぐ時に持ってきたのだろうか。

数十年に渡って家計簿を記入、つい先日までそれがそっくり残っていた。日記も付いていたから、あれを整理してみたら、我が家の戦後史が書けたかも知れない。

今度はどんなコレクションが出て来るやら。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック