森は燃えているか

今から30年くらいも前の話。

森吉山経由で玉川温泉まで2泊3日の山行をしたことがある。
職場に山岳会があって私は新入部員。

初日は森吉山の麓の山小屋に宿泊。
その夜はさもだしの味噌汁だったろうか。(今夜の我が家のお汁の具がさもだし=ナラタケ)

二日目。
道無き道を、いわゆる獣道とでも言おうか、山に慣れた人でなければわからない藪の中のルートをひたすら歩いた。

と、突然視界が開けてきた。
なんと森が燃えている。
木々の葉という葉が真っ赤、今まで見たこともない光景。
山が燃える、森が燃えるとはこういうことだったののか。

そしてまた少し歩くと今度は黄色い森が出現した。
木々の葉が黄色なのだ。
夢か現か。

その日、宿泊する予定の場所に急がなければならなかった。
道を確認するのに手間取って、随分遅れていた。
ゆっくりと鑑賞している暇はなかった。
だからあっという間の出来事だった。
燃える森。

やっとノロ川のほとりに到着。
大きなイワナが棲むという。
そこにテントを張る。
新入部員の私はもうへとへとに疲れていた。
先輩たちは食料の調達に出かけ、ものの30分としないうちに天然のナメコを大量に収穫してきた。
それを味噌に漬けた豚肉と煮込む。
ナメコ入りの豚汁のできあがりだ。
うまかった。

たき火をたいて酒を飲み、
早めに就寝。
テントの外では獣の遠吠えが聞こえ鳥の鳴き声が聞こえる。
焚き火の残り火がちろちろと燃え動物たちを遠ざける。

三日目
いよいよ最終日だ。
しばらく歩いていると車のエンジンの音。
やった、
やっと人里に着いた。
急な斜面を降りるとそこは玉川温泉だった。

今でも森は燃えているのだろうか。
もう一度みたいと思うけれどそれは叶わぬ夢だ。
一度だけだからこそ見られるユメもある。

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