我がミス・デイジーと訪問営業

まだ父が元気な頃、飛び込みの訪問営業で大変な目にあった。

父は少しは民法の勉強もした人だから、そう簡単に騙されることはなかろうと思っていた。
しかし、認知症が進行していた。

ある冬の日、母から「変な人たちが来ているからきてくれ」と電話があった。
行ってみると、家の周りの雪をかいて何やり始まりそうな雰囲気だった。
そして、居間に入ると、両親と業者らしい男の3人が当惑したような表情でだんまりしていた。

事情を聞くと、家の壁面にペンキを塗るのだという。
両親はその契約をした覚えがないという。

そこで、契約書を見せてくれと言った。
しばらくして契約書が届いた。
見ると紛れもなく父の署名。
契約が成立していた。
驚くほど高額の契約額だった。
工事の後それほどの時間が経たないうちに錆が浮いてきた。

あれからもう何年経つだろう。
父が亡くなってからも訪問営業があった。
しかし、我がミス・デイジーは、「私は何にもわからないから息子(私のこと)に聞いてください」と言っているらしい。
うん、デイジーそれでいいのだ。

けれども、先日は参った。
デイジーの定期制預貯金が満期になったからと言って、複数の金融機関の職員がやってきたのだ。
これまで一度も来たことのない人たちだ。
デイジーはパニックに陥った。

その話を聞いて、猛烈に腹が立った。
そして金融機関に電話した。
「母が一人の時は迷惑だから絶対に来ないでくれ」と。

高齢者にとっての迷惑な訪問営業は、何も、物を買わせたり、サービスを強要したりするだけではないのだ。
普通はまったく問題にならない金融機関や証券会社の訪問なども場合によっては迷惑になることがあるのだ。

今日、デイジー宅の壁の塗装がほぼ完成した。
天気の良い日を選んで、きちんと錆止めも塗って塗装してくれた。
父が元気なときの塗装は真冬だった。

高齢者に対する訪問営業が時としてどんなに迷惑なことになるか、身近にいる者にしかわからないかもしれない。

http://www.kahoku.co.jp/news/2008/05/20080521t41003.htm

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この記事へのコメント

黒柴
2008年06月08日 20:23
先日認知症の方の保証人がお金をつかいこんでしまうってニュースもありましたね。

弱者はいい鴨にされてしまいます。

デイジーさんはg様がまもっていらっしゃるのですから、安心ですね。
g
2008年06月10日 20:43
黒柴さん
そうなんです。怖いですね。
我が家はできる限りのセーフティー対策を講じています。

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