リーダーはいないか

内閣支持率の目を覆わんばかりの低下、多くの国民が強力なリーダーが出てほしいと思っているのではないか。

でも、ちょっと待って欲しい。
あのヒットラーが出現した時代背景など、私が知ったかぶりをしなくても歴史には様々な教訓がある。
我がミス・デイジーの口癖は、この頃戦前と似てきたよ、だ。着る物や髪型や時代の雰囲気が似てきたというのだ。

こんな時に思い出すのが、次の対話だ。

阿川  アメリカに対する憎悪とか反感とか、そういうものは僕なんかほとんどなかった。どちらかというと、だらだら続いている大陸の戦線へ出されて、死んでしまうのはいやだなあという気持ちが強かった。それが急にすっきりした、それは確かにありました。

中西  私はこの当時の日本の状況を考えるとき、思い出す文章があるんです。ギリシア人の歴史家のポリュビオスが、カルタゴの滅亡について、物事が宙ぶらりんでどっちにも決まらない状態で延々と行くことが、人間の魂をいちばん参らせてしまうんだ、と書いているんです。そして、宙ぶらりんの状態がどちらかに決したときに、気持ちのよさというものをを味わえる。それが国の指導者に伝染したときは、その気持ちのよさは国家の滅亡をもたらす、と。このポリュビオスの言葉は、イギリスでは軍人も政治家も、よく取り上げる決まり文句でもあるんです。イギリスのエリートたちは、物事が決まらない気持ち悪さに耐えねばならない、という教育をされている。残念なことに日本にはそういう文化がなかった。(文藝春秋平成11年(1999年)12月号p307 「日本の戦争」)

阿川とは、作家の阿川弘之さん、中西は京都大学教授の中西輝政さん。

それにしても、国会議員は700人もいるというのに、総理大臣に、よりふさわしい人材はいないものだろうか。国会議員は、皆、総理大臣になる資格があるはず。国民は、そのために歳費を払っているのだ。

宙ぶらりんの気持ち、少し耐えることにするか。

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