麦秋

小津安二郎監督の名作の誉れ高い作品だ。しかしなかなか見る機会がなかった。

それがひょんなことからDVDを購入して見ることになった。
内容は、ある家族の平凡な日常生活を淡々と綴った映画だ。
少し婚期を逸した(と言ってもまだ28歳の)娘が、子供のいる男に嫁ぐまでの物語だ。どこにでもありそうな親子の葛藤、既婚と未婚の女性同士の淡いさや当て、三世代家族のそれぞれの思い。
映画はそんな家族の数ヶ月を描く。
大きな事件が起こるわけではなく、珍しいエピソードが挿入されているわけでもない。だから、見るものは安心してストーリーの展開を追うことができる。

小津作品を見るのは東京物語に次いでこれで二作目。

原節子の笑顔が実に素晴らしい。

実は、この作品を見るきっかけになったのは、朝日新聞(平成21年1月21日)秋田版のコラム「あきた時評」だ。著者は、安倍甲さん。
小津安二郎監督「麦秋」(51年制作)は、筆者が見たなかではもっともうまい秋田弁が使われている映画だったとあったからだ。

映画を見て、なるほどと思った。見事な秋田弁だ。主演の原節子と助演の淡島千景の掛け合いが実に見事だ。特に、原節子は、いわゆるあいまい母音も使いこなして、短いながらもほぼ完璧な秋田弁の台詞を話す。どれだけ練習したことだろう。
一口に東北弁と言うけれど、一括りにされるほど一様な言語ではない。同じ県内でも微妙に、あるいは大幅に異なる。そんなことをあらためて考えさせてくれた映画だった。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 3

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス

この記事へのコメント

2009年02月04日 22:42
こんばんは
小津様は私と郷土が同じです
記念館などもありますよ
g
2009年02月12日 18:39
織り姫さん
そうでしたか。
チャンスがあれば見たいですね。

この記事へのトラックバック