電車の中で

その車両に入って少したつと何かのにおいが鼻をついた。

ふっと向かいの席をみると中年の男性が一心不乱に駅弁を食べている。
ああこのにおいだったか。
特に空腹の時はうまいんだよな。
最近は電車の機密性がよくなったから、少しのにおいも鼻につく。

車両はお見合いスタイル。

かつては二人と二人が向かい合ったシート、いわゆるボックスシートだった。
その頃は良く弁当やソバやお菓子を食べたり、ウイスキーをちびりちびりやったり、ワンカップの蓋にシャーペンで穴を二つ開けてグビリとやったり、お茶やジュースを飲むなど、列車の中での飲食を楽しんだものだった。

お見合いシートになると、対面のシートに座った人たちから一斉に見られているような感じがして、自然にそのような行為が減っていった。
味気ないことになった。

はじめ対面シートが採用された電車が配車になったと聞いて、おお、ついに秋田も大都会並みになったと喜んだものだったけれど、しばらくしてどうして対面シートなんだろうかと訝った。
大都会のように乗客が多いわけではない。立っている人だって多くない。ボックスシートでも良かったはずだ。

ある時、ふっと気がついた。
コストがかからないのではないかと。
製造コストが安い、掃除などに手間がかからない。
今や当たり前になった車内禁煙も、喫煙時代に比べたらかなりのコストの削減になったことだろう。

一見、利用者のためになったように見えても、実はその裏に功利的な面もあるのかもしれない。

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この記事へのコメント

2009年08月22日 09:51
ボックスシートは「汽車」。
対面シートは「電車」。
富山から出てきた頃そんなイメージがありました。
もう30年前の話ですが・・・・・。
2009年08月22日 10:52
コスト重視というのは都内の地下鉄にも感じます。
かつてのサリン異臭騒ぎ以来、駅のホームからゴミ箱が一斉に姿を消しました。
一時的なものかと思っていましたが、あれから何年もたつのにゴミ箱が戻ってきません。
当初は安全のためだったのでしょうが、やってみたらゴミの回収やメンテナンスの人件費が削減されることに気付いたのでしょう。
おかげで駅のホームの自販やキオスクで何かゴミの出るものを買っても、ずっとそのゴミを持ち歩かなくてはなりません。
オウムを恨むべきか、それに便乗した営団地下鉄を憎むべきか…。
〈M〉

2009年08月22日 21:05
Pochiさん
確かにそんな面もありました。
でも、長距離の電車急行というのが未だあって、それはボックスシートだったような気がします。
2009年08月22日 21:10
Beehive〈M〉さん
確かに電車から降りてゴミを処理するのにえらく困ることがあります。あきらめて持ち帰ってホテルのゴミ箱に捨てることなんかも。
世の中かなり裏の事情ありかな。
2009年08月23日 13:59
バス旅行でもゴミは持ち帰って下さいと
言われます。
パーキングに捨てるように言われることも。
手間を省くためなのでしょう。

私の職場保育園でも、何でも自分で出来るように
日々指導します。
社会性を身につけさせることが目的ですが、
20人、30人を一人で1日視るので、
いちいち1人づつ関わっていると、全体の
安全も把握出来ません。

成せばなる・・・で、同じ事を日々やっていると
解るようになります。
友達との関わりも上手になります。
一日快適に過ごせるよう、子供なりに
考えます。
子供の頭の中は、まるで吸い取り紙のようです。
成長力ってすごい!と
感心してしまいます。
2009年08月23日 16:27
ビオラさん
ゴミの処理の問題は、確かに難しい。
できるだけゴミを出さないように各自が工夫する必要がありますが、それでも最低限のゴミの処分ができるような設備はあった方がいいと思います。
今は、どこでも分別処理が常識ですが、はじめ職場にこれが導入された時は、かなりの抵抗があったことを思い出しました。

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