風の盆恋歌

秋田県には三大盆踊りがある。

一番有名なのは、羽後町の西馬音内(にしもない)の盆踊り。優美で艶やかな衣装と踊りが素晴らしい。
http://www.youtube.com/user/nishimonai
http://www.youtube.com/watch?v=Zgq_74PwSuc
次は鹿角市の毛馬内(けまない)の盆踊り。黒い衣装の静かな踊り。
http://www.ink.or.jp/~kemanai09/
最後は八郎潟町の一日市(ひといち)の盆踊り。こちらは未だに見たことがない。
http://www.youtube.com/watch?v=DLeF7zYVeQM

親友に紹介してもらった「風の盆恋歌」を先日読み終えた。
大人の恋物語。
若い頃お互いに惹かれながらも添い遂げられなかった二人が、中年になってから出会い不倫する。一言で言ってしまえば、そんな内容だ。
読み終えてあまりの切なさに目が潤んだ。
この小説には、伏線が隠されているのではないかと思った。
ヒロインの娘は、母の不倫を知ることとなり、それまで折り合いの悪かった父親と和解し、恋人と別れて父が勧める相手と結婚することを決める。ふと、やがて彼女も母親と同じ道を歩むことになるのではないかと思った。

様々な事情で一緒になれなかったカップルは世の中にいくらでもあるだろう。
カップルではなく片思いも含めたら人の数ほど恋はある。
そんな辛く悲しい経験が昇華され、やがて素晴らしい小説や芸術に高められた恋もあるに違いない。
しかし、多くは心の中の革袋でふつふつと醸し出され、やがて誰知られることなく静かに消え去る。

風の盆は、富山県八尾の盆踊り。胡弓の哀愁を帯びた演奏が胸をうつ。
その風の盆をかつて毛馬内の盆踊りの際、見たことがある。
胡弓の演奏にばかり気をとられ、踊りはしっかり見なかった。悔やまれる。

風の盆恋歌 高橋治著 新潮文庫。


この記事へのコメント

2013年08月07日 21:46
私は東京生まれの東京育ち。
あまり思い出になる盆踊りってないですが
代々伝わる行事は羨ましくもあり、またずっと
これからも残して行きたいと思います。

前の記事ですが、検査に行かれて
良かったっと思いましたよ。
奥様、正解~!(笑)
検査結果、なんでもないことを祈っております。
2013年08月08日 06:18
人生は色々ありますね。

私の育った九十九里の盆踊りの歌はスケールが大きかった・・・
♪家の隣は アメリカハワイ
奥の茶の間は 東京だ~♪
たしかに隣は太平洋の大海原・・・
アメリカもびっくりな歌でした(笑)
2013年08月08日 11:17
こんにちは。
八尾の風の盆は、あまりにも有名で実際に
見たことがないのですがその切なさは
理解できます。
石川さゆりさんだったでしょうか、確か
「風の盆恋唄」というのを歌っておられ
ましたがその歌詞に 「若い日の美しい
私を抱いてほしかった」という節がありますが
gakkoさんがお読みになった本と内容的に
オーバーラップしているように思えます。
私のブロ友さんに羽後町の西馬音内の方が
おられるのですがその方が以前、盆踊りの
衣装を召された写真を披露してくださいました。
その方は男性なんですがgakkoさんが仰せの
ように本当に優美で艶やかでした。

関西人から見れば東北の方の盆踊りは
全般的にとてもエレガントに見えます。
ポエム
2013年08月08日 13:49
そうね、風の盆、最後があまりにも切ないですね。石川さゆりさんの唄に惹かれ読みました。ただの不倫小説かと思ったけど、甘く悲しい胡弓や三味線の音色に浄化され、ちよっぴり幽玄の世界にひき込まれました。
もともと盆踊りは亡くなった死者を弔うものとか、あの世で「えり子」と「都築」が幸せに暮らしている亊を祈りましょうね。
2013年08月08日 17:15
とわさん
最近では町内の盆踊りも廃止の傾向にあります。
観光と結びついた特徴的な盆踊りだけでも残していきたいと思います。
2013年08月08日 17:19
ふりかけさん
ホントスケールが大きいですね。
盆踊りの歌詞はおおらかであったりどっきりしたり先人の工夫の跡がしのばれます。それも文化ですね。
2013年08月08日 17:30
テンプルさん
胡弓の調べが実に大きな役割を果たしています。
この歌は、この本をきっかけに書かれた物ではないでしょうか。
歌詞が本の内容そのものと言っていいくらいですから。

西馬音内の盆踊りは素晴らしいですよ。子どもの頃、羽後町に行ったことがあるのですが、記憶は赤々と燃えるかがり火だけです。
町民の皆さんがあちこちで出張公演をしています。それを何度か見たことがあります。
是非一度!
2013年08月08日 17:34
ポエムさん
今度、歌を聴いてみます。
もともとは、死者を弔うものだったのでしょうが、だんだん賑やかなものに変化してきましたね。風の盆は、昔ながらの盆踊りなのでしょうか。

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